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ローマ法案内 目次(仮) [法律書]

ローマ法案内 現代の法律家のために
木庭 顕:著
A5判 256ページ 上製
定価:5,200円+税
ISBN978-4-904702-17-8 C3032
2010年12月上旬刊行予定

目次(仮)です。

現在作業中なので、変更がありえますが、大体このようなものになります。

確定いたしましたら羽鳥書店のホームページや版元ドットコムの書誌データのページ

にアップいたします。

目次

 はしがき

0 序

1 歴史的前提
1−0 [ロ−マ社会について知ることは大変に困難である,ということをまず強く念頭に
   置くこと]
1−1 [第一の歴史的前提は政治であること,ただし政治の概念に注意を要すること]
1−2 [ロ−マでは,どのようにして,政治を備えた体制が出来上がったか] 1−2 [ロ−マでは,どのようにして,政治を備えた体制ができあがったか](11/4訂正)

1−3 [できあがった政治はどのような仕組を有したか――政治制度の骨格]
1−4 [裁判は最も重要な政治制度の一つである]
1−5 [都市が無ければ政治は無く,したがって法も無い]
1−6 [その都市はどうやって実現されたのか?]

2 民事法の原点

2−1 [法の原理を把握するためには,まずデモクラシ−の原理を把握しておく必要がある]
2−2 [ロ−マでも,特有の仕方ではあったが,デモクラシ−へと人々は辿り着いた]
2−3 [法の基本原理は占有である]
2−4 [民事訴訟の基本原則は占有概念のコロラリ−である]
2−5 [取得時効の存在理由は人権概念につながる]
2−6 [消費貸借の危険性およびそれへの対処法]
2−7 地役権,相隣関係,不法行為
2−8 相続財産
2−9 身分法

3 契約法の基本原則
3−0 [契約や契約法をどのように捉えるべきか]
3−1 助走
3−2 契約法を生み出した社会
3−3 占有原理の適用
3−4 契約の根幹
3−5 契約責任
3−6 売買
3−7 契約の類型について
3−8 自由人の労働
3−9 委任
3−10 組合
3−11 寄託,銀行
3−12 bonorum possessio
3−13 嫁資 dos,ususfructus,fiducia,そしてusucapioの付加的要件

4 所有権概念の登場とその帰結

4−1 新しい現実
4−2 占有概念の転換
4−3 領域上の占有を売買する
4−4 過失(culpa)
4−5 契約責任の変貌
4−6 意思voluntas
4−7 刑事訴訟の新展開
4−8 犯罪の新しい概念
4−9 元首政

5 所有権に基づく信用の諸形態

5−1 locatio conductio
5−2 質権
5−3 債権信用
5−4 condictio周辺の新動向
5−5 保証
5−6 特有財産peculium
5−7 民事訴訟の変容
5−8 争点決定litis contestatio
5−9 身分法の変容

6 「ロ−マ法」伝播に関する簡単な注記
6−1 元首政期以降の状況
6−2 ユスティニア−ヌスの事業
6−3 「ロ−マ法」の再発見
6−4 人文主義法学
6−5 実証主義
6−6 現代

 欧文索引
 和文索引

タグ:木庭顕
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コメント 6

元法学部生

楽しみです!!
by 元法学部生 (2010-11-01 01:18) 

羽鳥書店

装幀は「憲法のimagination」や「制度的契約論」などと同じデザイン事務所に依頼しています。もうしばらくお待ちください。
by 羽鳥書店 (2010-11-01 10:54) 

男爵グルーナ

必ず買います。木庭三部作も一応持っているんですが、挫折したままなのでまずこちらで「案内」を受けてから再読しようと思います。
by 男爵グルーナ (2010-11-14 19:33) 

羽鳥書店

男爵グルーナ 様
年内にはお手元に届けられますので、よろしくお願いします。
ただ今、書店より事前の注文を受けている最中です。発売直前になりましたら、どの書店に出荷したか、またリストにしてこのブログにアップします。

by 羽鳥書店 (2010-11-15 19:17) 

Appius Claudius

店頭で目にし、即購入しました。
東京大学出版会の三部作の記述よりも平易な説明で、なおかつ
木庭先生の問題関心(嘆き?)も吐露されています。

一読して十分な理解の出来る作品ではありませんが、
掲げられている独伊仏各国語の参考文献を参照しながら
読破するつもりでいます。

素晴らしい作品をありがとう!
木庭先生、
そして羽鳥書店さん。
by Appius Claudius (2011-01-29 02:23) 

羽鳥書店

Appius Claudius 様

ご購入ありがとうございます。
これからも期待に応えられるような本を出版していきます。

ちなみに、次の法律系の新刊は大村敦志+東大ロースクール大村ゼミ・著 『22歳+への支援』(仮)です。

昨年の『18歳の自律』では「高校生の自律」をテーマにしましたが、今回は「ロースクール」です。

by 羽鳥書店 (2011-02-01 13:37) 

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法律・美術書を中心に広く人文書を刊行する羽鳥書店の営業担当が書いています。

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