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凡庸な芸術家の肖像 [出版社]

蓮實重彦『凡庸な芸術家の肖像』マクシム・デュ・カン論(上・下)が

講談社文芸文庫より5月、6月に刊行されました。

下巻には工藤庸子先生による解説「匿名の軽やかな誘惑について」(pp430-471)が収録されています。

解説部分の小見出しを書き出してみます。

固有名詞の使い方
そこはかとなくマクシムに心惹かれて
「匿名の話者」と呼ばれる融通無碍な語り手
第二帝政という「柔らかな政治空間」
「愚鈍さ」を迂回する戦略としての「凡庸さ」
権威としての知と放蕩息子

凡庸な芸術家の肖像.JPG

“凡庸”は人類にとっていささかも普遍的な概念ではなく、
ある時期に「発明」されて優れて歴史的な現実であり、
その歴史性はいまなおわれわれにとって同時代のものだ――
一八四八年の二月革命、ルイ=ナポレオンのクーデター及び
第二帝政への移行が、なぜ私たちの現実に影を落としているのか。
スリリングな論考はマクシムの“凡庸”な生涯と交叉しつつ、
大団円を迎える。芸術選奨文部大臣賞受賞。
(裏表紙より)


凡庸な芸術家の肖像 上 マクシム・デュ・カン論 (講談社文芸文庫)

凡庸な芸術家の肖像 上 マクシム・デュ・カン論 (講談社文芸文庫)

  • 作者: 蓮實 重彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/05/09
  • メディア: 文庫



凡庸な芸術家の肖像 下 マクシム・デュ・カン論 (講談社文芸文庫)

凡庸な芸術家の肖像 下 マクシム・デュ・カン論 (講談社文芸文庫)

  • 作者: 蓮實 重彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/06/11
  • メディア: 文庫



「ボヴァリー夫人」拾遺

「ボヴァリー夫人」拾遺

  • 作者: 蓮實 重彦
  • 出版社/メーカー: 羽鳥書店
  • 発売日: 2015/01/05
  • メディア: 単行本



いま読む ペロー「昔話」

いま読む ペロー「昔話」

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 羽鳥書店
  • 発売日: 2013/11/01
  • メディア: 単行本



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法律・美術書を中心に広く人文書を刊行する羽鳥書店の営業担当が書いています。

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