凡庸な芸術家の肖像 [出版社]
蓮實重彦『凡庸な芸術家の肖像』マクシム・デュ・カン論(上・下)が
講談社文芸文庫より5月、6月に刊行されました。
下巻には工藤庸子先生による解説「匿名の軽やかな誘惑について」(pp430-471)が収録されています。
解説部分の小見出しを書き出してみます。
固有名詞の使い方
そこはかとなくマクシムに心惹かれて
「匿名の話者」と呼ばれる融通無碍な語り手
第二帝政という「柔らかな政治空間」
「愚鈍さ」を迂回する戦略としての「凡庸さ」
権威としての知と放蕩息子
“凡庸”は人類にとっていささかも普遍的な概念ではなく、
ある時期に「発明」されて優れて歴史的な現実であり、
その歴史性はいまなおわれわれにとって同時代のものだ――
一八四八年の二月革命、ルイ=ナポレオンのクーデター及び
第二帝政への移行が、なぜ私たちの現実に影を落としているのか。
スリリングな論考はマクシムの“凡庸”な生涯と交叉しつつ、
大団円を迎える。芸術選奨文部大臣賞受賞。
(裏表紙より)
講談社文芸文庫より5月、6月に刊行されました。
下巻には工藤庸子先生による解説「匿名の軽やかな誘惑について」(pp430-471)が収録されています。
解説部分の小見出しを書き出してみます。
固有名詞の使い方
そこはかとなくマクシムに心惹かれて
「匿名の話者」と呼ばれる融通無碍な語り手
第二帝政という「柔らかな政治空間」
「愚鈍さ」を迂回する戦略としての「凡庸さ」
権威としての知と放蕩息子
“凡庸”は人類にとっていささかも普遍的な概念ではなく、
ある時期に「発明」されて優れて歴史的な現実であり、
その歴史性はいまなおわれわれにとって同時代のものだ――
一八四八年の二月革命、ルイ=ナポレオンのクーデター及び
第二帝政への移行が、なぜ私たちの現実に影を落としているのか。
スリリングな論考はマクシムの“凡庸”な生涯と交叉しつつ、
大団円を迎える。芸術選奨文部大臣賞受賞。
(裏表紙より)
凡庸な芸術家の肖像 上 マクシム・デュ・カン論 (講談社文芸文庫)
- 作者: 蓮實 重彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/05/09
- メディア: 文庫
凡庸な芸術家の肖像 下 マクシム・デュ・カン論 (講談社文芸文庫)
- 作者: 蓮實 重彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/06/11
- メディア: 文庫