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年末のご挨拶 [羽鳥書店]

羽鳥書店の2013年の営業は本日が最終日です。
今年1年ありがとうございました。

2013年は以下の5冊の本を刊行いたしました。

小林康夫
『こころのアポリア――幸福と死のあいだで』

イデアの人 小林康夫の思惟のタペストリー
32のエッセー・小論を、辞書的項目を掲げてまとめる

ここ十数年のあいだに、それぞれまったく異なる機会に書かれた32本。

「幸福」と「死」の両極のあいだで、そのときどきの生と思考の痕跡を記す。

「〈屑〉という本質的に断片である〈非-作品〉を取り集めることによって『無の光』が差し込むべき場をつくるという発想を惹起した。そうしたら、そのような非-統一性の場として、(もちろん矛盾の表現だが)不完全な「辞書」の空間のうちに自分が書き散らした〈生の破片〉、〈屑〉としてのテクストすべて投げ込もうか、という乱暴な計画が勃発した」(「あとがき」より)


松浦寿輝
『波打ち際に生きる』

東京大学で教鞭をとりながら、詩人・小説家・批評家として活躍してきた著者の「東京大学退官記念講演」(2012年1月16日)と「東京大学最終講義」(2012年4月26日)を一冊にまとめる。巻末には、著者のコメント付き著作一覧を収録。


桃山邑 編
『水族館劇場のほうへ』

此の世の外へこぼれてゆけ ! !
巨大な特設テント劇場で催される吃驚カーニヴァル
来たよで戸が鳴る 出てみりゃ風だよ
現代河原者の徒党による21世紀の明宿集!


水族館劇場は「スペクタクル」と「テアトロン」の、
まさしく原義、原点に帰るべき劇団である。 ――学魔・高山宏


工藤庸子 訳解説
『いま読むペロー「昔話」』

文芸サロンで解き放たれる太古の夢想――

赤ずきんに「赤い」頭巾をかぶせ、
猫に「長靴」をはかせた、
17世紀フランスの宮廷作家
シャルル・ペローとは何者か?

世界中で読み継がれてきたペローの『昔話』は、もともと大人向けの読み物として貴族の文芸サロンで誕生した。民間伝承と宮廷文化との出会いから生まれた物語の背景をふまえ仏文学者・工藤庸子が新たに訳す。充実の解説付。


山口晃
『すゞしろ日記 弐』

エッセー漫画 待望の第二弾

面白きことも無き世を、面白く!
画家・山口晃の“どーでもいいけど楽しげなこと”満載

各地での個展開催、小林秀雄賞受賞とますます大活躍の画家・山口晃のエッセー漫画第2弾。「UP版すゞしろ日記」第51~100回を中心に、各バージョンもたっぷり。「美術の窓版すゞしろ日記」(美術の窓)、「冷泉 家の起こり」(芸術新潮)、「当世養生訓」「当世夫婦道行」「当世おくの細道」「青春物忘れ」「当世胸算用」(文藝春秋SPECIAL)、「当世お伊勢参り」(産経新聞)、「セザンヌ紀行」(BRUTUS)、「美術手帖版すゞしろ日記②」(美術手帖)、「私的 谷根千マップ」(和楽)、「スターウォーズ 帝国兵半生之記」(朝日新聞)を収録。カラー原画はカラーで再現。


2014年は1月6日(月)より営業を開始いたします。
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法律・美術書を中心に広く人文書を刊行する羽鳥書店の営業担当が書いています。

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